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北海道一周、自転車で走ったよ!?
2010年夏、苫小牧をスタートしました。さて、結末はいかに? 紀行エッセイです。
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2010年7月17日(土) 函館の夜景 is Very Beautiful! (森―函館 151km)
午前四時起床。空を見ると雨は降っていない。ホッと胸を撫で下ろす。朝、目が覚めて、まずすることといえば降雨の確認。もはや習慣になりつつある。というのも北海道に入ってから一度も天気が安定しないのである。そう、常にいつ雨が降ってもおかしくない状態なんですよ。
はーっ。ちょっとため息。
たしか北海道って梅雨ってなかったんだよね?晴れ渡る青い空。なんていうのをイメージして来たのに。いったいそんな光景どこへいったのやら。あまりのギャップに朝からちょっと落胆気味なわたしなのである。
突然、便意を催す。慌しく出発の準備をして近くの道の駅へと向かう。
いやね、泊まった東屋の近くにもトイレがあったんですが、なんと八時から十八時までの間しか使えないという。おい、そんなトイレ意味ないじゃん。寝る前に行ったら、しっかり鍵がかかってやがる。これは何かの嫌がらせか。
とにかく道の駅へと急ぐ。着くなりザックを放り投げ、一目散にトイレへ駆け込んだ。
ぶりぶりぶりっー。はーっ。なんとか間に合いました。一応、便の状態を確認。すると、どこにこんなものが収まっていたかと思うくらい大量な便が。あまりの多さに感動すら覚えてしまいました。
トレイを出、駐車場に行ってみると驚いた。たくさんの車が停まっていたのである。まるで昼間のような盛況ぶり。あちらこちらでたくさんの人が散歩している。
えーと、まだ朝の四時半ですよね。なんでこんな朝っぱらから人がいるのだ?車のナンバーを見てみると、大阪、徳島、庄内、なにわ、鳥取など、全国各地から来ているよう。
「夏は北海道へ大移動」そんなのがキャッチフレーズになっているのか。みなさん考えることは一緒なのですね
水飲み場で顔を洗っていると、犬を連れた七十代くらいのおじさんに「おはようございます」と挨拶された。せっかくなのでちょっとお話してみることに。なんでもこの方、福岡からだそうで、毎年、夏になると北海道に来ているそうです。それにしても今年は異常気象。福岡、夜中の十二時を回ってもまだ三十二、三度あるそうで暑くて死にそうだとこぼしておりました。
ちょっと気になったので訊いてみる。いつまでいるんですか?
「九月の八日までの予定です」おじさんは当然でしょ、と言わんばかりに答えた。
ええ!そんなに長く?いやー、驚いた。まさに絵に描いたような悠々自適ライフですね。
持っていたゴミを捨てようと思い、ゴミ箱を探す。しかし、ここでもゴミ箱は見当たらない。まったく。北海道はほんとゴミ箱が少ない。
仕方ないので、そこらへんに置いて立ち去る。としようとしたが、昨日のことがあったのでやめておいた。こう見えても案外、学習能力あるのです。
とりあえず函館に向けて自転車を漕ぎ出す。それにしても今日も曇っていて、あまり景色が見えない。かろうじて函館方面が見えるくらい。と思っていたら急展開。途中から、霧が大発生してきたのです。もう周りの景色どころか、百メートル先も見えない。内地じゃあ霧ってあんまり見ないので(まあ、場所にもよるでしょうけど)、これを霧と認識するまで少し時間がかかった。
まったく景色の女神に見放されっぱなしなわたし。あーあ、なんてツイてないんだろう、と思ったが、すぐに思い直す。考え方を変えれば、霧の中を走るっていうのも、ある意味北海道を味わっていると言えなくもない。これはこれでいいのかも。
午前八時過ぎ。この頃になるとようやく霧も晴れてきた。それにしても恵山の峠を越えるのはキツかった。いや、峠というほどのものではないんですけどね。勾配だって三パーセントくらいだし。でも、この時は、やけに体が重かった。自転車におもりをつけているのではないかと思うくらい前に進まない。タイヤが地面に接着剤でくっついているのではないかと思うくらい前に進まない。もうバテバテでした。
恵山に着くとまたもや霧が出てきた。でも、湯の川あたりまでくると再び霧も消え、空を見ると気持ちのいいくらい晴れ渡っていた。おお!はじめてじゃないか、北海道来てこんな青空見るのは!なんだかまるで函館の街がわたしを歓迎してくれているかのよう。嬉しいなー。

時は夕方。函館の夜景を見るため函館山の山頂へと向かう。いやー、それにしても楽しみ。
ところで、最初は自転車で山頂まで上っていこうと思っていた。理由は二つ。一つは自分の体力の限界を知るため。もう一つはロープウェイ代節約のため。まあ、どちらかといえば後者の方が強いんだけど。
でも、麓まできたら、これは絶対無理!ということがわかった。だってありえないでしょ、あの坂。自転車を押して歩くのだけでも辛いのに、あれを自転車に乗って上るなんて自殺行為もいいところ。というわけで、ここはいさぎよく諦めてロープウェイで上がることにした。
でも、ロープウェイ代って往復で千百六十円もするんだよなあ。果たしてそこまでの価値はあるのか?
ありました。それも十分すぎるくらいに。もう明るいうちの景色だけでお腹一杯。それくらい素晴らしいのです。湾曲した函館の街を中心に両側に日本海と太平洋でしょ。こんな景色、他ではあり得ません。もう、何回「すごい!」を言ったかわかりません。感動ものです。まるで幼稚園児のようにキャッキャッはしゃいでしまいました。
驚きはまだまだ続きます。ロープウェイを降りると、まだ夕方だというのに、たくさんの人がいたのです。人、人、人の波。みなさん、カメラ片手にいい写真を撮ろうと柵の最前列にへばりついております。
すごーい。なんなんでしょう、これ。そんなにしてまで写真を撮りたいのか。もはやこれは執念と言うべき。
一番上の展望台に上がっても状況は変わらず。いや、もっとすごい人の数。うーん、これではよく見えないかも、と思い、よいポジションを探していると、わたしとまったく同じガイドブック(「るるぶ北海道ドライブ」と「ツールングマップル」のセット)を手にした青年を発見。驚きのあまり気づいたら声をかけていました。これ、まったくわたしと同じですよ。
なんでもこの彼、金曜の夜に東京を出発し、青森の大間まで車を走らせ、そこからフェリーで先ほど函館に着いたそうです。これから三連休、北海道を周るそうです。
そう、世間は三連休なんですよね。ようやくここにきて、この混雑の原因が分かる。今日は三連休の初日だったんです。どおりで混むわけだ。
長旅に出ると曜日の感覚がまったくなくなる。というか、今日は何日かすらよくわからないという。それにしても、よりによってそんな日に当たってしまうとは。ツイてねー。
彼といろいろ話しているうちに、次第に日も暮れていった。ちなみに彼情報によると、日の入りは十九時七分。
暗くなるにつれ、一つまた一つ、街の明かりがつき、最後は明かりの大洪水となった。まるで星のようにきらきら輝いている。至福のひと時。想像していた以上の素晴らしさに嬉しくなる。来て見て大正解。
でもね、一つ言いたいことが。人多すぎ。
なんなんでしょうか、この人の多さ。もう幾重にも人の壁ができていて押し合いへし合いに。前の人が邪魔なので後ろのみなさん、ケータイやらデジカメやらを上に上げて必死にシャッターを切っています。そんなにしてまで、撮りたいんでしょうか。じゃあ、わたしも試しに。画面の半分以上が人の頭でした。
帰り際、驚いたのが中国人の多さだった。ロープウェイ乗り場に並んでいると前から話し声が聞こえてくる。当然日本語だと思い聞いていたら、出てくるのは中国語ばっかり。あっちからも、こっちからも中国語。おいおい、ここって日本だよな?そう思ってしまうくらい中国人が多かったのである。日本なのになんでこんなに中国人が多いわけ?なんかちょっと嫌な気分。

それしても今日は散財デーだった。自分でも計算するのがちょっと怖いくらい。まずはチューブ三本でしょ(初日のパンクでビビッてしまったのでいっぱい買ったのだ)。自転車用の鍵(多分、きのうおじさんのところで忘れてきたんだと思う)。あとはスポーツサンダル(履いていたナイキの水中用のシューズが蒸れて仕方ないので替えることに。ちなみにグッドイヤー製のサンダル。というのも珍しいけど。まあ、アシックスと提携して作ったみたいなので品質的には大丈夫かと。グレー&オレンジというあり得ない配色でしたが、セールで半額だったのでお買い上げ)。それに函館山のロープウェイ代とネットカフェ代。ということは、まさか驚異の一万円越え?
えーと、ネットカフェに泊まったのは、ちょっと野宿が嫌になってきたからなんですよ。というか、この旅自体がなんだか嫌になってきたという。おい!早過ぎるじゃないか!というツッコミも当然あるとは思いますが。
実はここだけの話、このまま一日中ネットをやって、もう一泊しようかと思ったくらいなんです。
だって、結局は同じことの繰り返しでしょ。毎日走って寝て起きてまた走って。
でも、それを言ったら、人生も同じなんだよなあ。ある意味、同じことの繰り返し。そういった中で人は楽しみを見出し、喜びを見つけて生きていく。
などといつになく真面目に語ってしまうわたし。よっぽど疲れているのかも。
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