北海道一周、自転車で走ったよ!?
2010年夏、苫小牧をスタートしました。さて、結末はいかに? 紀行エッセイです。
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2010年7月29日(木) なんでこんな雨の中を走っているんだ? (浜頓別―湧別 156km)
朝方、目が覚める。気になる雨を見るため外に出てみると、ポツポツとだが雨は降っていた。
あーあ、やっぱり雨か。いきなりユーウツ。それにしても、昨日はほんと死ぬかと思ったぜ。久しぶりに身の危険を感じてしまった。
しかし、である。そんな悲惨な目に遭ったというのに、なんと今日から四日連続の雨模様の天気だそうです。昨日、少年がメールで教えてくれた。
は?四日?四日もこんなところにいるの。あり得ないでしょ、そんなこと。
昨日も一昨日も雨。それなのに、これからもずーっと雨。もしかして「おれの後から雨ついてきてないか?」そう思うくらい雨に祟られている。
あーあ、困った、困った。どうしましょ。この雨の中を行くしかないのか?嫌だなあ。かといって四日もこんなところにいたくないし。それにいちいち雨で停滞していたら、ちっとも前に進まない。さらに四日も待っていても晴れるという保障はどこにもないわけだし。
どうしましょ・・・・・・えーい、行ったれ。ここでじっとしていても仕方がない。きっと四日も降らないだろう、予報は外れるだろう、というまったく根拠のない推測を携えて、結局、出発することにした。
走り出してすぐに雨が強くなり始める。時折、弱まったり、強まったりするが、基本的にはずっと降り続いている。さらに、わたしにどんな恨みがあるが知らないが、これが向かい風ときたもんだ。雨がわたしに向かってバチバチと当たってくる。
あーあ、なんてこったい、まったく。出てきたのは間違いだったのか。早くも後悔。

午前十時、雄武の町に到着。ちなみにここ、「おうむ」と読みます。さぞかし一時は大変だったことでしょう。
ところで、今のわたしもけっこう大変な状況にいるのですが。
ま、それはどうでもいいか。この町の人には関係ないし。
しばらく走っていると、一段と雨脚が強くなってきた。まともに目も開けてられない状態。
道路工事をしているおじさんが、「なんでこんな雨の中を走っているんだ?」という顔でわたしを見てくる。
あははは。なんでなんでしょうね。わたしにもよくわかりません。
こんな雨ごときに負けてたまるか、という意地なのか。といっても、何に対する意地なのかわかりませんが。
くそーっ。なんか開き直ってきた。こうなったらどんだけ降ろうが走ってやろうじゃないの。どこからともなく怒りがフツフツと湧いてきた。といっても、何に対する怒りがわかりませんが。
まったくもって意味不明なわたしである。
途中、外国人のバイカーさんとすれ違う。すれ違いざま、サムアップポーズを受ける。こちらも負けじとサムアップ。そういえば、その後、外国人の自転車ツーリストも見かけたが、日本人は一切ナシ。
なんだよー、お前たち。外国人に負けてるやないかい。この軟弱な日本人どもめ。こんな雨の中を走るのはおれしかいないのか。お前ら、雨の中でも走らなくてもいいのか。まあ、いいんですが。
ここまでの印象はまったくナシ。というか辛すぎて憶えてない。あるのは、ただひたすら雨の中を走った、その印象だけだ。
午後三時、紋別に到着。今日はここに泊まろう。そう思ったが、そうするとお風呂の関係で明日は二百キロ近くも走らなきゃあかん。さすがにそりゃ無理。というわけで、再びペダルに足をかける。
途中、一旦上がっていた雨が降り出してきた。あーあ。どうやら今日は、最初から最後まで雨に降られっぱなしのようだ。

午後五時、温泉がついている湧別の道の駅に到着。今日はここの温泉に入って、どこか近くに泊まろうと思います。なみに雨はまだ降っている。あーあ。うっとうしったらありゃしない。
自転車を濡れない場所に置き、中に入る。わーお。いいじゃん、ここ。広いし、きれい。とすると、建ってからまだ間もないのか。浴場へ行くと、こちらもなかなかきれい。すこぶる満足。
お風呂から上がり休憩所へ。おお、ここも広い。いいじゃん、いいじゃん。目の前には広々とした畳敷きの休憩所。何畳くらいあるのかわかりませんが、とにかく広い。
荷物を置いて、長机の横に腰をおろす。ザックの中からスナック菓子を取り出し頬張る。ふと机の上を見ると、そこには食事のメニューが。
あれ?ここで持ち込みの物を食べていいの?不安になり周りを見渡す。すると、お菓子を食べたり、ペットボトルに口をつけている人たちがいた。ほっ。どうやらいいみたいです。
くつろぎながらテレビを見る。
どっひゃーん。一気に目が釘付けになった。なんと今日は北海道全域で大雨だそうです。しかも、これまでわたしが通ってきた島牧、寿都、せたな、増毛が土砂災害などに遭って通行止めになっている。
わーお。えらいことになってるやないか。さすがにただ通ってきただけとはいえ、知っている地名を聞くとちょっと人事ではない感じ。
しばらくそのまま見ていると、「今までここにずーっと住んできたけど、こんなの初めてだわ」とかなりご高齢の女性が半べそをかきながらインタビューに答えていた。なんだか北海道史上屈指の大雨みたいです。
そんな中を走ってきたわたし、果たしてなにかの記念になったのか。
というより、そんなことを思ってしまうわたしは不謹慎なのか。
一人、考えに耽るわたしなのであった。
さて、今日の寝床はどうしましょう。最初は、道の駅の敷地内にある軒下に泊まろうと思ったのだが、先ほどのニュースによると、明日の未明から明け方にかけて大雨が降るとのこと。
うわー、そりゃ、あかん、あかん。寝袋一つで雨に降られた日には、悲惨な目に遭うのは火を見るより明らか。何か建物の中に避難しないと、こりゃ大変なことになるぞい。
となると、やっぱりあそこしかないか・・・・・。いや、実は来る途中、バス待合所を見つけたのです。しかも、トイレも併設されているというこの上なく素晴らしい所なのです。
でも、ただ一つ難点が。そこ、ここから四キロも戻らなきゃあかん場所にあるのよ。しかも、そこまでこの雨の中を走らなきゃいかんという、ちょっとした二重苦。まあ、かといって、寝ていて大雨に吹きさらされたら、それこそ目も当てられないわけで。つまりわたしに選択の余地はないわけですな。
戻りますか。
お風呂に入ったので、なるべく汗をかかないように力をセーブして走る。かといって、あまりゆっくり走っていると雨に濡れてしまう。難しいんだなー、この加減が。
そんなことをしているうちに、無事、今日の寝床であるバス待合所に到着。中に入る。わーお。それにしても広い。これ、ちょっとしたワンルームマンションでしょ。わたし、ここに住めます。もしくはちょっとした宿泊施設か。わたし、三百円までなら出してもいいです。
辺りはすでに真っ暗。誰も来る気配はない。ベンチの上に寝袋を敷き、潜り込む。ラジオを聴いていると、疲れていたのかあっという間に意識がなくなった。
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